こんにちは、あちしです!

現場監督って激務って聞くけど実際どんな仕事をしてるの?働き方改革が進んでいると聞くけど残業時間や休日出勤の実態を知りたい。
本日はこんな疑問にお答えします。
✔️本記事の内容 ・現場監督の仕事内容 ・現場監督の給料 ・残業時間や休日出勤の実態
✔️本記事の信頼性 本記事を書いている私は建築学科卒業後、ゼネコンで現場監督をしています。現場監督として5年働いています。
現場監督という職業を耳にすることはあっても、実際どんな仕事をしているのか想像つかない人も多いと思います。
実際に働いている私だからわかる実情も含めて本日はお話ししていきます。
現場監督とはどんな仕事?
現場監督は、携わる建設現場の種類によって、細かい仕事は変わりますが大きくは
建設現場で品質管理、原価管理、工程管理、安全管理、環境管理の5つのポイントに沿って施工管理を行い、実際に現場で職人さんに対して指示指導するのが基本的な仕事です。
品質管理
品質管理とは、設計図の通りに建物が造られているかを管理することです。
例えば設計通りのデザインか、計算された通りの強度で作られているか、決められた材料で正しい寸法で作られているかなどを細かく管理します。
管理方法は、設計図に倣ってあらかじめ作成された検査帳票に沿って検査し記録を取ったり、正しい品質で施工が行われていることを写真などを用いて施工記録を残します。
原価管理
原価管理とは、工事の利益を確保するために工事にかかるコストを管理することです。
建物を作るには、人件費や材料費など原価を考慮し予算をオーバーしないように工事を進めなくてはありません。
予算をオーバーすると会社の利益がマイナスになってしまうことから非常に大切な業務になります。
工程管理
工程管理とは、工事をどのように進めていくのか検討 計画しその通りに工事を進めるように管理することです。
あらかじめ設定された建物をお客さんに引き渡す日までに建物を完成させる必要があります。
決められた工期の中で工事が無駄なく効率よく進むように工程表を作成し予定とずれが生じていないか確認を行います。
安全管理
安全管理とは、現場で働く職人さんが危険な作業をしない様に安全設備を検討したり、不安全な行動をしないか管理することです。
建設現場は、建物が完成するまで不安定な場所が多く怪我のリスクが非常に高く常に危険と隣り合わせな状態です。
その状態でも、作業する人が安全な場所で安全かつ横着をしない作業のしやすい効果的な方法で作業を進められるように検討と対策を行います。
環境管理
環境管理とは工事の際に環境に影響が出ないように管理することです。
例えば、大きな重機を使って作業する際に排気量が少ない環境に配慮された重機を採用したり、
大きな音が出る作業の時には、近隣への配慮で音の小さくなる方法を検討し対策を行います。
若手現場監督のリアルな1日のスケジュール
働き方改革が進んでいると言われているけど、本当のところどうなのか、、、心配な人も多いと思います。
実際のところ建設現場は日々変化する生き物の様なものなので、忙しい日がほとんどです。
そこで私のリアルな1日をピックアップしてスケジュールを公開します。
7:00 | 現場出勤/現場の電気点灯/作業前現場巡回/朝礼準備 |
8:00 | 朝礼/現地KY/作業指示 |
9:00 | 作業指示/現場作業状況確認/アクシデント対応 |
10:00 | アクシデント対応/日報作成 |
11:00 | 作業進捗状況確認/作業間連絡調整会議 |
12:00 | 昼休み/パソコンで図面確認 |
13:00 | 現場作業状況確認/アクシデント対応 |
14:00 | アクシデント対応 |
15:00 | 翌日の作業内容確認 |
16:00 | 所内打ち合わせ/現場確認 |
17:00 | 事務所で作業終わりの対応 |
18:00 | 現場消灯/事務作業 |
19:00〜21:00 | 翌日指示内容作業内容確認/帰宅 |
帰宅時間は、忙しい時とそうでない時で差はありますが平均して21時ごろでした。
残業時間が長くなる理由の一つに、朝が早くて夜が遅いというのがあります。
基本的に職人さんが作業をしている間は現場にいかければなりません。
現場の朝は早く、工事の最盛期には夜中まで(24時間対応のところもあります)作業しているため必然的に現場に残り、残業時間が増える傾向にあります。
実質の残業時間、休日出勤日数は?
残業時間は工事の最盛期か最盛期以外かによって変わってきますのでそれぞれお話ししていきます。
工事の最盛期
工事の最盛期とは主に竣工前が多く、最盛期の残業時間は推定150時間〜200時間です。
大きな声では言えませんが、働き方改革が進んでいる関係で労働時間の規制が厳しく申請している残業時間は多くても100時間に納めなくてはなりませんが、実際のところで納まっていないのが現状です。
土曜日の出勤は当たり前にあり、いよいよ工程が間に合わなくなると日曜日に仕事することもあります。
竣工前に残業時間が多くなる理由は主に、竣工前は内装工事がメインで行われており、他業種の作業が混在して行われるため工程管理や安全管理に大きく労力を費やすためです。
ただし、工事してる間はずっとではなく、数ヶ月間のみなのでずっと続くわけではありません。
工事の最盛期以外の時期
土曜日に工事をするかしないかによって大きく変わりますが、60〜80時間です。
休日出勤は現場によってさまざまですが、土曜日は比較的工事を行なっている現場が多いです。
休日に意識して工事現場を見ると土曜日に工事をしている現場がほとんどだと思います。
数字だけ見ると長く残業しているように感じるかと思いますが、現場監督の中では少ない感覚です。
その理由は、『必然的に現場監督の残業時間が長くなる理由』という記事でまとめますのでそちらを是非ご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、現場監督の仕事内容から現場監督の1日のスケジュールと残業時間についてお話ししました。
現場監督という存在は知っているけど、どんな仕事をしているのか明確にイメージするのはなかなか難しいと思います。
残業時間については実際のところどうなのか?という話を聞く機会まあまりないのではないかと思い、今回赤裸々にお話しさせていただきました。
あくまでも私の一例ではありますが、周りの話を聞くと同じような状況です。
ただし現場によって状況はさまざまで、そうでない現場もあるので今回の記事が全てではないことを頭に入れておいてください。
不安にさせるためにお伝えしたのではなく、聞いていた話と違うからと早くに仕事をやめてしまう方が多いので、働き始めてからのギャップをできるだけ小さくしたいという思いです。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
それでは、ご安全に!
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