こんにちは、あちしです!

現場監督は残業時間が多いって聞くけど、どうしてそんなに遅くなるの?早く帰る方法はあるの?そんな就労状況なのに現場監督を続ける理由は?
本日はこんな疑問にお答えしていきます。
本記事の内容 ✔️現場監督の残業時間が遅い理由 ✔️早く帰る方法 ✔️現場監督を続ける理由
本記事の信頼性 本記事の筆者は建築系の学科を卒業後、大手ゼネコンに就職。現場監督として5年働いています。
現場監督という仕事が気になっているけど、残業時間が多いと聞いて不安になっている方もいると思います。
なぜそんなに多いのかも疑問に思うと思います。
本日はそんな不安や疑問を解決していきたいと思います。
現場監督の残業時間が多い理由
現場監督の残業時間は多い時は100時間〜200時間と言われています。
詳しい残業時間や休日出勤については以下の記事でお話ししていますので是非そちらもご覧ください。
工程が間に合わないから
一番の理由は工程が間に合わないからです。
工程が間に合わなくなると土日も仕事をしなければならなかったり、夜間工事も必要だったりと残業時間が多くなる一番の要因です。
なぜ工程が間に合わなくなるのかというと主に2つの理由があります。
1.工事入手時の約定工期がそもそも短い
2.工事中のアクシデントで工期が足りなくなる
工事入手時の約定工期がそもそも短い
工事を入手する際「いつまでに建物を引き渡す」と施主と約束をした上で工事を始めます。
施主も新しく建てる建物のオープンや引越しの日程が決められていてそれに合わせて建物を引き渡してもらう必要があります。
施主は施工者からするとお客さんの立場になるので、
「この日に引き渡しして」と言われたら工程が厳しくても『わかりました』と言ってしまうものです。
施主と施工者がwinwinな関係じゃなくて、日本特有のお客さまは神様が強く出てるよね

工事中のアクシデントで工期が足りなくなる
建物は、人が設計し、人が図面を描き、人が計画し、人が作っています。
人が行うこと全てに人的なミスがつきまといます。
小さなミス一つは対処できても、たくさんのミスが積み重なったり大きなミスが起こると、工程に大きく影響します。
工事を請け負った中でのミスは施主に関係ないことがほとんどなため、工程内で対処する必要があり工期が足りなくなってしまいます。
工事入手時の約定工期に関しては、施工者だけではどうにもできず施主にも理解してもらうことが必要ですが、なかなか理解してもらえないことが多く苦労するところです

請負金額が少ないから
請負金額が少ないということは工事にかけられる金額が少ないということです。
建物を作るのに大きくは、工事費と人件費がかかります。
手っ取り早く節約しようとするなら、まずは人件費を削ります。
人件費と削るということは、少ない人数で工事を進めることになるので必然的に一人の対応する仕事が増え、仕事量の増加が残業時間が多くなる原因になります。
これも施工者だけではどうにもできず、施主の協力が必要です。だけどなかなか難しいよね、、、

職人さんに合わせた勤務体制になるから
建物を実際に作るのは職人さんなため、現場は職人さんありきで進みます。
職人さんの作業時間は8:00〜17:00という場合がほとんどで中には朝7時から作業を始める人や夜8時まで作業をする職人さんもいます。
現場監督は職人さんがいる間は基本的に現場にいる必要があるため、職人さんに合わせて仕事をすると必然的に残業時間が生まれてしまいます。
工事の最盛期になるともっと遅くまで作業する人もいるからそれに伴って残業時間も増えていくことになるね

現場はアクシデントだらけだから
アクシデントで工期がなくなるというお話をさっきしましたが、
もっと規模が小さい1日単位の話でも残業時間は増えます。
現場では毎日何かしらの問題が起き、その対応をするのが現場監督です。
日中に本来事務所でしなければいけない仕事があるのに、現場で問題が起こるとそちらの対応をしなければいけません。
そうすると必然的に昼間やる予定だった仕事は夜やることになり残業時間が増えてしまします。
アクシデントのない日々が続くと残業時間は少なくなるよ

先輩に気を遣って帰れないから
もし、アクシデントもなく早く帰れそうな日でも先輩が遅くまで残っているからと帰れない若手は少なくありません。
働いていて思うのは、長時間働いているから仕事ができるわけではないということです。
本当に仕事のできる人は、その現場の中でも早く仕事を終わらせ事務所の中でも帰宅するのが早いですが、建設業は長時間労働が根付いており、とくに年配になればなるほどその働き方は刻み込まれているため、上司が残れば残るほど若手は帰りづらくなってしまいます。
それでも早く帰るためには?
これだけ残業時間が長くなる理由が多いと、それでも早く帰る方法はあるのか?心配になると思います。
残業時間が長くなる理由の中には自分自身でどうにもできないものと、自分の心がけでどうにかできるものの2種類に分けられます。
前半の
・工程が間に合わないから
・請負金額が少ないから
・職人さんに合わせた勤務体制だから
の3つは自分だけではなく事務所や会社、社会全体で改善しないといけませんが
後半の
・現場はアクシデントだらけだから
・先輩に気を遣って帰れないから
の2つは自分の心がけで早く帰るための工夫はできます。
現場はアクシデントだらけだから→日中の働き方を見直す
現場のアクシデントに振り回されて日中の事務仕事が夜に回ってしまうのは仕方ありませんが、
日中に現場に出ている時間で無駄な時間は本当にないかの確認をしましょう。
職人さんはおしゃべりが好きで、話し始めると止まらないこともしばしばあります。
そのおしゃべりも自分の中で区切りよく辞められるようにできたら、日中事務所に戻って事務作業の時間を作り出せる可能性もあります。
職人さんの話をうまく切り上げられるかも現場監督のスキルの一つだよね

先輩に気を遣って帰れないから→周りの目を気にせず割り切って帰る
割り切って帰ると言っても、自分勝手に帰るのは社会人として好ましくありません。
ただ割り切って帰るだけだと、本当はやらなければいけない仕事を見落としている可能性もあるため随時上司に「他対応する仕事ありますか?」と確認するようにしましょう。
ただ帰るギリギリに聞くと遅くに急に仕事が振られたりする可能性もあるので、昼くらいに「今日中に終わらせないといけない仕事は他にありますか?」と先手を打っておくのか賢明です。
いくら早く帰りたくても、仕事はチームプレーだから周りに迷惑かけないように仕事はしっかりこなそうね

それでも現場監督を続けるのはなぜ?
こんなに、残業時間が多かったり大変な仕事なのにどうして現場監督を続けるのか疑問に思う人も多いと思います。
給料が多いから
現場監督という仕事は日本の平均年収と比べると高い傾向にあります。
残業時間が長いから給料が多くなっているだけなのですが、残業のない給料の少ない会社に転職するのと、今の給料を天秤にかけるとこの仕事をやめる勇気はなかなかありません。
ただ、会社によっては残業代が出ない会社もあるようなので、これから就職を考えている人は残業代の手当の制度をきちんと確認しておくようにしましょう。
やりがいを感じるから
現場監督は、自分の作った建物が実際に目の前に出来上がっていくので、やりがいを感じやすい仕事だと思います。
実際建物が完成し施主にお礼を言われたときは、今までの苦労も忘れてしまうほど嬉しくなってしまします。
やりがいを実感しやすい仕事ではあるので、そう言った面では現場監督は魅力のある仕事だと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現場監督の残業時間がなぜ長いのかという疑問にお答えしました。
現在働き方改革は進んでおり、2024年には残業時間45時間以内という規制も始まることから各会社は試行錯誤している段階です。
今回挙げた問題も、改善されてくる部分はこれからたくさん出てくるはずです。
されに現場監督という仕事は魅力のある仕事でもあります。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
それでは、ご安全に!
コメント